
数日前に 2台の特別なアルファロメオ8Cがオークションに出品 2008年式の8Cコンペティツィオーネ・クーペと2009年式の8Cスパイダーで、走行距離はそれぞれ16kmと30kmと、ほぼゼロである。カリフォルニアのプライベート・ミュージアムに15年以上保存されていたこれらの「タイムカプセル」は、コレクターにとってまたとない機会となった。
売却は完了したばかりだが、結果は明らかだ。 アルファロメオ が記録を塗り替えた。8Cスパイダーは25回の入札を経て40万ドルで落札され、8Cコンペティツィオーネは61回の入札を経て36万ドルで落札された。これらの数字は、コレクターの関心の高まりを裏付けるだけでなく、8Cの歴史における新たなステージを示すものでもある。
8Cスパイダーの新記録

最大の驚きを与えてくれるのはスパイダーだ。 アルファロメオ8Cスパイダーがオークションでこれほどの高値をつけたことはかつてない。 これまでは、2024年8月に走行距離3,500kmの車両が250,000 $、2023年4月に走行距離330kmのスパイダーが325,000 $、同年に走行距離わずか1,500kmのスパイダーが375,000 $と、かなり低い値付けだった。40万$で「工場渡し」の状態のこの8Cスパイダーは、現在、このモデルの歴史の中で最も高価な車となっている。
クーペ側:価格の安定性

8Cコンペティツィオーネに関しても、その結果は印象的だが、その歴史を鑑みればより論理的である。360,000$で販売されたこのモデルは、市場の上位に位置するが、2023年3月に2,200kmの8Cで達成された375,000$という歴代最高記録を上回ることはない。2025年6月に5,400 kmの8Cで33万2,000 $、2024年2月に4,000 kmのモデルで27万7,000 $である。つまり、走行距離の少ない8Cクーペの価格は300,000ドルから370,000ドル程度と、安定した水準を保っているのだ。
市場にその名を刻むモダンなアイコン

アルファロメオ8Cは、現代のモータースポーツのアイコンとして確固たる地位を築いている。マセラティやフェラーリと共通の4.7リッターV8エンジンを搭載するアルファロメオ8Cは、そのデザイン、エクスクルーシブ性(500台のクーペと500台のスパイダーしか生産されなかった)、そして何よりも、一流のコレクションに欠かせない存在となっている。
しかし、私たちはこれらの8Cを機械的な芸術作品として保存すべきなのだろうか、それともあえてV8の妖艶なサウンドを路上で解き放つべきなのだろうか。いずれにせよ、8Cコンペティツィオーネとスパイダーが発売から20年近く経った今も、その魅惑的なパワーはまったく失われていないことを、この2台の販売は教えてくれる......。